2023/08/02投稿者:内田 勇夫

カジュアル面談とは

国内の企業では面接でマナーを重視されることが多いですが、外資系企業などでは、採用選考の前段階としてカジュアル面談が良く実施されています。この手法は国内の企業でも一般的になりつつありますが、実際に面接の違いが何なのかわからないと不安に感じる方もいるでしょう。ここでは、カジュアル面談とは何か、一般的な面接との違いや注意点などについて解説していきます。

 

 

カジュアル面談とは?

カジュアル面談とは、採用選考の前段階で行われる、よりライトな雰囲気の対話の機会です。これは、互いが気軽に質問したいことを話し合い、情報を共有しましょうというスタンスを取ります。その目的は、双方が互いをより深く理解し、ミスマッチを防ぐことにあります。カジュアル面談は、リラックスしながらフランクに対話するスタイルが特徴で、服装も堅苦しいものではなく、近年はオンラインで実施されることが一般的です。

 

また、カジュアル面談では基本的に採用の合否の判定はしませんが、その人に選考に進んでもらいたいかどうかくらいはチェックしているため、事実上、選考の要素があることは否定できません。そのため、あくまで情報収集目的や軽い気持ちで参加していたとしても、企業から事実上落とされたようなことになってしまいます。そのため、適切な準備をして、少なくとも選考から外れないような対策が求められます。

 

 

なぜカジュアル面談が行われるのか?

カジュアル面談は、面接などの応募選考よりハードルが低く、参加もしやすいため、企業側にとってはより多くの求職者と出会うことにつながります。今はまだその企業に応募しようかどうか迷っている層にも自社のアピールができ、選択肢のひとつとしてもらうことも可能です。

 

カジュアル面談での良好な印象が、本選考時の面接官の視点をポジティブに向ける可能性があります。つまり、カジュアル面談で良いパフォーマンスを示すことは、選考プロセス全体を有利に進めるための大きな武器となり得るのです。したがって、カジュアル面談は、自身を最大限にアピールし、本選考への道を開くための絶好の機会と捉えることができます。

 

 

カジュアル面談における注意点

清潔感のある服装を心がける

カジュアル面談の基本的な服装は、オフィスカジュアルです。服装自由となっていても、ラフすぎる服装は避けて清潔感のある上品な服装を意識しましょう。シャツにジーンズの組み合わせでも問題ない企業もありますが、どの企業でも清潔感を重視する傾向にあります。

 

社会人としての言葉遣いやマナーを意識する

カジュアルな面談とはいえ、社会人としてのマナーや言葉遣いは見られています。くだけすぎるような口調は避け、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。また、現職・前職の悪口を言わないことなどは基本中の基本です。雰囲気はカジュアルでも、相互理解を深めるための面談であることを意識して、雑談ばかりではなく、企業について有益な情報を得られるような話をすることもポイントです。

 

質問する内容を準備しておく

カジュアル面談はお互いについて理解を深める場であって、一方的に話を聞く場ではありません。事前の準備もせずにカジュアル面談を行っても、有意義な時間にすることはできません。また、準備もせずに臨んだことがわかるような態度であれば、面接のように選考をしないという前提でも逆に印象が悪くなってしまうこともあります。自分が気になる点については事前に質問リストを作成し、時折それを確認しながら話を聞くのも良いでしょう。

 

 

カジュアル面談を実施したその後はどうする?

カジュアル面談で直接的な合否を告げられることはほとんどありません。カジュアル面談を実施した後は、通常、正式な応募手続きを求められることが一般的です。

 

カジュアル面談後、選考に関する案内があった場合は、案内に従って選考フローを進めてください。カジュアル面談の際に得た情報をもとに、自分のスキルが企業とどのようにマッチするかをアピールするといいでしょう。

 

また、その企業に対して興味がわかなかった場合は、メールなどで丁寧に辞退の意思を伝えるようにすることも重要です。

 

カジュアル面談は、求職者と企業双方にとってのさまざまなメリットがあります。求職者は、企業や募集内容について深く理解し、自分にぴったりの会社を見つけることが容易になります。一方、企業は、エンジニアのように求人倍率の高い職種に対してリーチする機会が作れ、自社を知ってもらえたり、興味を持ってもらえるというメリットがあります。

 

このような機会を最大限に活用し、直接的な情報を得ることで、自分に最適なキャリアパスを見つけることをお勧めします。