2023/04/21投稿者:内田 勇夫

面接で必ず聞かれる5つの質問

面接は、転職や新卒採用など、様々なシーンで必要不可欠なものです。しかし、面接での質問に対して適切に答えることができなければ、採用に至ることはできません。ここでは、面接で必ず聞かれる自己紹介、転職理由、志望動機、自己PR、逆質問について紹介します。それぞれの質問に対して、どのように回答すればよいか、ポイントをまとめています。また、実際の回答例も掲載しているため、自分自身の回答の参考にすることができます。面接での質問に対して自信を持ち、自分のアピールポイントをうまく伝えることができるようになることを目指してください。

 

自己紹介

自己紹介では、これまでの職務経歴の概要を話すことが一般的です。職務経験を紹介することで、自分がどのような仕事をしてきたのか、どのようなスキルを持っているのかが伝わります。また、職務経験を通じて培った経験や知識が、今後のキャリアにどのように役立つかをアピールすることもできます。

 

回答例1:
はじめまして、私は〇〇と申します。大学卒業後、株式会社〇〇で3年間営業職として、大手製造業の顧客を担当し、契約締結やリピート獲得に貢献しました。現在は株式会社〇〇で法人営業の担当者として中堅製造業の顧客を担当しており、顧客満足度の向上や売上増加に貢献しています。これまでの経験を通じて、顧客との交渉や折衝、プレゼンテーションスキルなどを身につけ、顧客からの信頼を得ることができました。よろしくお願いいたします。

 

転職理由

面接で必ず聞かれる転職理由については、「また同じ理由で転職してしまうのではないか」「転職することで問題が改善できるかどうか」「自社との相性は良いかどうか」を把握するためです。

 

転職理由を聞くことで、候補者が現在の会社で抱えていた問題や課題、また、次のステップでどのような成長を望んでいるのかを知りたいと思っています。また、候補者が同じ理由でまた退職してしまう可能性がないかどうかを確認するためにも、この質問が出されることがあります。さらに、候補者の自社との相性についても見極めたいという意図がある場合があります。

 

この質問に答える際には、前職からの成長やキャリアアップを求めた結果、新しい環境で自分自身の可能性を広げたいという明確な意思を伝えることが重要です。また、ネガティブな理由や不満を述べるのではなく、ポジティブな要素を強調することが好ましいです。

 

回答例1:

前職では特定の業務に特化していたため、新しい環境で自分自身に挑戦することで、もっと成長したいと思い転職を決断しました。前職では経験を積むことができましたが、今後はより広い業務範囲でスキルアップし、多角的な視点を持って業務に取り組める環境で働くことが目標です。

 

回答例2:

前職では、大手IT企業でエンジニアとして働いていました。しかし、新しい技術やフレームワークが次々に出てきている現在、スキルアップのためにはよりアグレッシブに取り組む必要があると感じました。そこで、技術力の高い企業である貴社で新しいチャレンジをしたいと考え、転職を決めました。

 

志望動機

志望動機は、自分がなぜその企業に興味を持ち、その企業に入りたいのかを述べる重要な部分です。

 

志望動機を答える際には、以下のポイントに注意しましょう。

 

企業研究の結果に基づく明確な理由を示す

自社の業界や事業内容、ビジョンなどを事前に調べ、自分がどのような理由でこの企業に応募するのかを明確に説明することが重要です。

 

自分自身の強みと企業のニーズをマッチングさせる

自分が持つスキルや経験、人格的特徴を挙げ、それがどのように企業に貢献できるかを示すことが大切です。また、企業が抱える課題や問題点についても調べ、自分自身がその解決策となることをアピールしましょう。

 

本気でこの企業を志望していることをアピールする

自分がこの企業に本気で入社したい理由や、どのような価値観を持っているかをアピールすることが大切です。また、将来的なキャリアプランについても熟考しておき、企業のビジョンや自分自身の目標とマッチングさせることが望ましいです。

 

回答例1:

これまで海外営業の経験を積んできましたが、その経験からグローバルな展開が必要不可欠であるということを痛感しました。貴社はグローバルな展開を推進しており、私が持つ国際的な視野とビジネスネットワークを活かせると考え、貴社の海外営業職に応募しました。また、貴社のビジョンである〇〇に共感し、その実現に貢献したいと思っています。

 

回答例2:

海外との取引に興味を持ち、前職で海外顧客とのコミュニケーションを担当する機会を得ました。その中で、貿易事務職に魅力を感じ、貴社に応募することに決めました。貴社は幅広い業界に対応しており、国際的な取引に携わることができる環境が整っています。前職で貿易に関する基礎的な知識を身につけたことで、貿易に関する業務にも積極的に取り組むことができますまた、貴社の社風や働き方に共感し、自分自身もそのような環境で働くことができることを楽しみにしています。

 

自己PR

自己PRは、自分自身をアピールするための重要な手段です。自己PRがしっかりとできていると、自分自身の良さや強みを相手に伝えることができ、仕事の採用面接やビジネスでの交渉などで自分自身を効果的にアピールすることができます。

 

また、自己PRを作成することにより、自己分析を深めることができます。自分自身がどのような人物であるか、どのような価値観やスキルを持っているかを整理することで、自分の強みや弱みを把握することができます。そのため、自己PR作成は自己理解を深める良い機会でもあります。

 

自己PRを答える際のポイントとして、以下のことに注意してください。

 

相手に合わせた内容を話す

自己PRは、相手に伝えることが目的です。そのため、話す内容は相手が求めるものに合わせて選びましょう。応募する職種や企業の特徴に応じて、アピールする点を変える必要があります。

 

具体的な事例を交える

自己PRは、自分自身の強みや経験をアピールすることが目的です。しかし、自分の言葉だけで説明するのでは、相手に伝わりにくくなってしまいます。具体的な事例を交えることで、相手に自分自身の経験や実績を理解してもらいやすくなります。

 

結論を明確にする

自己PRを話す際には、自分自身の目標や志向性を明確にすることが大切です。自分自身がどのようなキャリアを目指しているか、どのような貢献をしたいかを具体的に表現しましょう。これにより、相手に自分自身の方向性を理解してもらいやすくなります。

 

話し方にも注意する

自己PRを話す際には、話し方にも注意が必要です。大きな声ではっきりと話し、相手に自信を持って伝えることが重要です。また、話し方が丁寧であることや、相手の反応を見ながら適宜調整することも必要です。

 

回答例1:

私は海外営業職を志望しており、海外ビジネスに興味を持っています。過去には、アジア地域でのマーケティング活動に携わり、販路の拡大に成功した経験があります。また、英語・中国語のビジネスレベルの語学力があるため、海外取引先との折衝にも自信を持っています。今後は、より広い海外市場に進出して、企業の成長に貢献したいと考えています。

 

回答例2:

私は調達職を志望しており、物流や調達に関する専門知識を持っています。過去には、製品の原価の削減に成功した経験があり、そのために部品調達や製造工程の見直しを行いました。また、調達先との交渉にも積極的に取り組み、より良い取引条件を獲得することができました。今後は、より効率的な調達を実現するために、社内外のネットワークを活用して業務を改善していきたいと考えています。

 

逆質問

「逆質問」とは、面接官が質問した内容に対して、面接を受けている応募者が逆に質問することで、「自己分析能力」や「興味・関心」を見極めるための質問方法として多く用いられます。また、逆質問は、単に質問に答えるだけでなく、自分自身の考え方や意見を相手にアピールする場でもあります。

 

志望動機をする際には、以下のポイントに注意しましょう。

 

必ず何か質問する

面接で「何か質問はありますか?」と聞かれた場合、何も質問しないと「志望動機が不足しているのではないか」という印象を与えてしまう可能性があります。逆に、質問をすることで、自分が企業に対して真剣に考えていることや、自己分析能力があることをアピールすることができます。

 

待遇や福利厚生ばかり質問しない

待遇や福利厚生も重要な要素ではありますが、そればかりを質問すると、あなたが条件面ばかりに目が行っているという印象を与えてしまうことがあります。面接の場で直接聞きづらいことなどは、転職エージェントを通して確認することもできます。面接前に転職エージェントに相談することで、より具体的な質問を用意することができ、面接でのアピールにもつながります。

 

逆質問は絶好のアピール機会

逆質問をうまく活用すると、自分の能力や関心度合いをアピールする絶好の機会になることがあります。具体的には、時事問題と業界や企業との話題を絡めた質問をすることで、自分が業界や企業を取り巻く現状に対して興味関心が高いことをアピールできます。また、企業の今後の戦略や展望について質問することで、自分が企業や業界の将来について考えていることを伝えることができます。

 

質問例1:

「業界を見てみると、現在は○○などのテクノロジーが注目されていますが、貴社が注力しているのはどのような分野ですか?」と逆に質問することで、自分が業界の動向を意識していることや、企業がどのような戦略を取っているかを知りたいという意欲を示すことができます。

 

質問例2:

「このポジションにはどのような役割が求められているのでしょうか?また、このポジションでの成長に向けて、どのようなサポートや研修プログラムがありますか?」と逆に質問することで、自分自身の成長に向けた意欲や、企業が社員の成長をサポートしていることを示すことができます。

 

転職面接での定番の質問には、バリエーションがあるものの、基本的な内容は決まっています。そのため、しっかりとポイントを押さえて、準備をして本番に臨むことが大切です。また、転職活動においては、自己分析やキャリアアドバイザーとの面接対策など、バックアップを受けることも重要です。万全の準備を整えて、転職成功を目指しましょう。