2023/12/29
外国語での面接対策
面接では経験やスキル面と同時に言語能力(コミュニケーション能力)がどのくらいあるかも見極められています。
母国語での面接でさえ十分な準備が必要ですが、外国語での面接では特に対策が必要です。
流暢さよりも明瞭さを重視
完璧な言葉遣いよりも、相手に内容が確実に伝わることを最優先としましょう。シンプルで分かりやすい言葉を使い、難しい言葉や複雑な表現を避けることで、誤解を減少させることができます。
不安を感じると、つい多くの情報を提供し過ぎることがありますが、これは聞き手にとって混乱の原因となることがあります。ポイントを絞り、簡潔に答えることを心がけましょう。
よくある失敗例として、英文法や発音の間違いに気が付くたびに言い直すことがあります。また、質問の内容を理解できず、聞き取りにも自信がないため自分の真意とは異なる内容を話すこともあります。
語学系のスピーキングテストでは重要かもしれませんが、採用面接の場では適切ではありません。面接では実践的な視点で評価され、文法的に不完全でも「相手にとってストレスのないコミュニケーション」を取ることや、相手に対して自分の考えを「食い違いなく伝える」ことの方が重要です。
ゆっくり落ち着いてと話す
面接において緊張は自然なことですが、それによって話すスピードが速くなることが多くあります。しかし、ゆっくりと話すことで、より明瞭な発音と理解しやすいコミュニケーションが可能になります。口をしっかり開けて発音することは、聞き手にとって言葉をはっきりと捉えやすくなり、伝えたい内容の正確性が増します。
また、ゆっくりと話すことは、話し手自身の心理的な安定にも寄与します。緊張を感じるとき、意識的にペースを落ち着かせることで、自信を持って話すことができるようになります。これは、面接官に対しても落ち着いた印象を与え、より良いコミュニケーションが可能になります。
さらに、ゆっくりと話すことによって、自分の考えを整理し、重要なポイントに焦点を当てる時間が生まれます。これにより、自分の意見や回答をより効果的に伝えることが可能になり、面接官に対する説得力が増します。ゆえに、ゆっくりと話す習慣は、面接の成功に向けた重要なステップの一つと言えるでしょう。
身振り手振りを交えて答える
適度なジェスチャーは、面接時のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。ジェスチャーが面接の評価を直接的に左右することはありませんが、自信がないときに適切な身振り手振りを用いることで、言葉を補助し、コミュニケーションをスムーズにする効果があります。
特に英語圏では、ジェスチャーやアイコンタクトがコミュニケーションの重要な要素とされています。それらがないだけで、熱意やインパクトに欠ける印象を与える場合もあります。相手の目をまっすぐ見ながら、少し大げさなぐらいに身振り手振りをしましょう。ジェスチャーが大きければ熱意を表すこともできるため、面接官の印象により深く残ります。
答えを事前に準備する
よくある質問(自己PRや転職理由、志望動機、質問など)に対する答えを短く・分かりやすくまとめておくと良いでしょう。面接では緊張のあまり答えが出てこなくなることもよくあるため、重要なポイントを紙に書き出し面接当日は手元に紙を準備しておくことをおすすめします。
面接でよくある質問
- 自己紹介をしてください
Tell me about yourself.
- これまでの職歴を教えてください
Tell me about your work experience.
- 仕事を退職する理由は何ですか?
Why are you leaving or have left your job?
- 当社の志望動機を教えてください
Why do you want to work at our company?
- 5年後の自分はどうなっていると思いますか?
Where do you see yourself in five years?
- これまでで一番の成功/失敗は何ですか、また、その経験からどんなことを学びましたか?
What is your greatest success/failure, and what did you learn from it?
- あなたの長所/短所は何ですか?
What are your greatest strengths/weaknesses?
- 仲の良い友人から、あなたはどんな人だと言われますか?
How would a good friend describe you?
- 希望年収を教えてください
What are your salary expectations?
- 何か質問はありますか?
Do you have any questions?